レイラ化粧品
㈱ふじのあゆみ

日本経済の高度成長期、公害問題が深刻になった1960年代後半、「黒皮症」など、化粧品に含まれる有害成分による被害が大きな社会問題になりました。レイラ化粧品(当時はふじ化粧品)は多くの女性たちの「安心して使える化粧品がほしい」との声にこたえて、1971年に誕生しました。 自社で研究開発、製造、販売までを一貫して行い、当初から製造年月を表示する企業としてスタートしました。

化粧水・乳液・コールドクリームの3品から始まり、香料のトラブルに悩む声から無香料製品を開発し、続いて現在までロングセラーとなっているしっとりタイプのSSシリーズなど、女性の願いに応えた製品を適正価格で販売してきました。

1980年に、有限会社から株式会社となり、その記念にブランド名を公募して、アイヌ語で「風」を意味する「レイラ」を採用し、「レイラ化粧品」として新たなスタートをしました。化粧品によるアレルギー問題に対応して、全成分と使用期限を表示しました。また経営理念を成文化し、安全性を第一に平和と環境を大切にする企業姿勢をいっそう明確にしました。

90年代には、設備の充実と着実な努力の積み重ねで「医薬部外品製造業」が許可されました。 基礎化粧品からメイク製品、ヘアケア製品、フレグランスを含めレイラ化粧品だけでそろえられるようになり、さらにホワイトシリーズやYローション(現在のYジェルフレッシュ)を発売するなど、多様化するニーズにも応えてきました。

2000年には環境マネジメントシステム国際規格ISO14001の認証を取得し、環境に配慮した製品づくりの促進、エネルギー消費によるCO²や廃棄物の削減など、事業活動のすべてに環境を守る立場を貫いてきました。

2021年以降は自社で確立した環境マネジメントシステムを運用した自主管理に切り替え、さらに、SDGsやBCP(事業継続計画)などを積極的に採り入れたとりくみに発展させています。

同年、「美と平和へのかけ橋」を願うレイラ化粧品の理念に基づき、「女性平和基金」の設立に協力。平和を求める女性たちに貢献したいとの思いから、レイラ化粧品1本お買上げいただくと1円が女性平和基金に積み立てられる“平和の100万本運動”を開始しました。

基金は、海外から平和運動のリーダーの女性たちを招待し、交流と運動の前進に役立てるとりくみ等に活用されています。

また、社員の仕事と子育ての両立を支援するなど働きやすい職場づくりにも力を入れており、埼玉県の「多様な働き方実践企業」ゴールド区分に認定されています。