2025.02.20
研究室製品ニュース トピックス8
【研究開発部部員 マジメにつぶやきました】
界面活性剤は嫌いですか?~仲良しにしてくれるものですが~
界面活性剤はとても身近な存在です。例をあげますと、食器用や洗濯用洗剤、体や顔を洗う石鹸等の洗浄成分は界面活性剤です。もう一つの例として、マヨネーズは油と酢と卵でできていますが、油と酢を仲良くしているのも界面活性剤(卵の中の卵黄レシチン)です。ではどうして、界面活性剤と聞くと「ちょっと危ないもの」と感じてしまうのでしょうか。
界面活性剤は、水になじみ易い部分(親水基)と油になじみ易い部分(親油基)から成り、この構造的特徴はすべての界面活性剤に共通しています。そしてこの様な構造を持つが故に水と油のように混ざりにくいものを混ぜ合わせる、空気を抱え込んで気泡をつくる、といったことができます。先ほど例にあげた食器用洗剤では、食器の汚れを食器表面からはがした後、洗い流すまでの工程で界面活性剤が大きな役割を担います。
化粧品に配合する場合は、その目的によって可溶化剤、乳化剤、分散剤、洗浄剤などと呼ばれ、また化粧品の安定化や感触改善などにも貢献します。ここまでの話からは、「危ないもの」に感じられる要素はないと思われます。
では「合成界面活性剤」となるとどうでしょうか。「合成」という言葉が付いただけで危険信号が点滅しはじめましたか? 「天然」の対義語として、また主に石油由来のものを「合成」と言っているようですので、「天然」由来ではなく石油由来の「合成」ものは「危ない」と感じるかもしれませんが、天然か合成かだけで安全性を判断することはできません。
ここで、レイラ化粧品での界面活性剤の選び方をご紹介します。
まずは人体に対する安全性(一般毒性、(眼)刺激性、感作性、光毒性、光感作性、発癌性、催奇性の有無)、環境負荷(環境に排出された場合の生分解性の程度、魚毒性など水生生物に対する毒性の有無など)を考慮し、配合目的に合った界面活性剤を探します。そして選んだものを実際の処方に組み込み実験し、使えるかどうか判断します。使えないものであれば最初からやり直しです。
結論としては着色料と同じで、界面活性剤も選び方や使い方次第で安全性を確保できれば、危険とは言えないのです。